Column – 16
パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修「受講者への通知」~
パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。さて、前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「受講者の選定」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「受講者への通知」について見ていきましょう。
【目次】
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「受講者への通知」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」のチェックポイント
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」留意事項
- まとめ
1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」
以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。
◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」
- 担当者の選定
- 研修対象階層の決定
- 研修の内容決定
- 研修の実施方法の決定
- 実施時期の決定
- 会場の選定と予約
- 受講者選定
- 受講者への通知
- 講師派遣型か社内講師か決定
- 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
- 外部委託先と契約
- 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
- 研修資料の受け渡し
- 受講者へのリマインド
- 当日の準備
2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「受講者への通知」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「受講者への通知」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「受講者への通知」とは、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に参加する受講者へ、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修への「研修通知書」を送ることです。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に参加する受講者へ送る「研修通知書」に関する大切なポイントは以下の通りです。
- 「研修通知書」を送る方法を決める(メール、掲示板、社内システム、郵送など)
- 「研修通知書」のドラフトを作成する(内容に間違いがないかチーム内で確認をする)
- 研修に参加する受講者リストに漏れがないか確認
- 研修に参加する受講者に「研修通知書」が届くタイミングを決める
- 研修に参加する受講者に届く「研修通知書」と同じ通知を自分も受け取る
- 研修に参加する受講者に届いた「研修通知書」の内容に変更があれば都度更新する
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修通知書」を受講者へ送る作業は非常に重要です。次に、各ポイントの詳細ついてみていきましょう。
3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」のチェックポイント
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」のチェックポイント
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を受講する人が受け取る「研修通知書」のチェックポイントは以下の通りです。
- 「研修通知書」を送る方法を決める(メール、掲示板、社内システム、郵送など)
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を受講する人に研修に参加するよう要請するための通知を届ける方法を決めますが、法人により方法は異なってきます。一番多いのは、メールで通知する方法になりますが、最近ではクラウドシステムを使用して届ける方法も増えてきています。大切なことは、受講者が必ず受信できる方法を選択することです。望ましいのは、受講者が受領したことが分かるようなシステムであれば行き違いが発生せずに安心です。
- 「研修通知書」のドラフトを作成する(内容に間違いがないかチーム内で確認をする)
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修へ参加する受講者へ送る「研修通知書」を作成する時に大切なのは、客観的な観点に立ってドラフトを作成することです。作成する担当者側に立って作成すると説明不足だったり抜けている情報等が意外に多くなります。何も知らない人から見て「何を知る必要があるか」ということを意識しながら客観的立場に立ち内容を構築してください。作成したら同じチームの人に内容を確認してもらい、修正する必要な箇所があれば書き直してください。この作業を丁寧に行うことにより、研修通知書を受け取った受講者からの質問も少なくなります。
- 研修に参加する受講者リストに漏れがないか確認
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施を知らせる「研修通知書」を送る受講者に漏れがないか必ず確認してください。特に受講者に修正があった場合は要注意です。変更があった際にリストを修正しなかった場合、受け取る必要がない人に届いてしまったり、受け取る必要がある人に届かなかったりすることがあります。1回ではなく、2~3回は確認すると安心です。
- 研修に参加する受講者に「研修通知書」が届くタイミングを決める
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施を知らせる「研修通知書」を受講者が受け取るタイミングは非常に大切です。早すぎても、遅すぎても望ましくないため、受講者にとっても主催者側にとっても適切なタイミングを見計らって通知することが大切です。受講する人たちの仕事の状況や社内の環境によりタイミングは異なってきますので、各法人で検討してください。
- 研修に参加する受講者に届く「研修通知書」と同じ通知を自分も受け取る
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施を知らせる「研修通知書」を送る側と受け取る側とは見る視点等が異なる場合もあり、あえて受講者と同じ通知書を受け取ることで、送る側としては気が付かなかった誤情報等が見つかる場合もあります。送る方法によっては送信者が同じように受信することは難しい場合もありますが、可能な限り受け取り側と同じ環境で受信し改めて内容を確認してください。
- 研修に参加する受講者に届いた「研修通知書」の内容に変更があれば都度更新する
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施を知らせる「研修通知書」に書かれている内容に変更等があれば、都度更新をして受講者へお知らせしてください。また、修正された箇所等が分かりやすく記述されているかも確認してください。たとえば、タイトルだけに【修正あり】と記載し、文章中のどこに修正箇所があるか分からない場合は、受講者へ正しい情報が伝わらないリスクがありますので記載方法に配慮してください。
4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」留意事項
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修通知書」の留意事項
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施に先立ち受講者へ課題に取り組むことが課されている場合は、「研修通知書」への記載方法に工夫が必要です。特に、研修日前に提出する必要がある場合は、「リマインド通知」を適切なタイミングで配信してください。
「リマインド通知」は、全員に送る方法と提出していない人だけに送る方法があります。受講者側にとっては、提出したにもかかわらずリマインドを受信することについてストレスを感じる場合もありますので、可能な限り「未提出」の人に限定して送る方が望ましくなります。
また、事前課題の提出がない場合でも、研修当日に持ち込む必要がある課題がある場合も、「リマインド通知」を送ることで、研修当日のトラブルを回避することが可能となります。
5. まとめ
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「受講者への通知」は、私たちが考えている以上に重要な作業となります。この作業が適切に行われない場合、思わぬトラブルが発生することがありますので、「受講者への通知」は慎重に計画し対応することが重要です。
「研修通知書」が研修当日のスムースな運用を左右するといっても過言ではありません。特にパワーハラスメント(パワハラ)防止研修を初めて担当する担当者の方は、周囲の人の協力を仰ぎながら取り組むことをおすすめします。
最後に
パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。
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