パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~全力を尽くすということはパワハラをすることではない~
明日、良い仕事をするための
最高の準備とは、
今日、良い仕事をすることだ。
エルバート・ハバード(著述家/アメリカ)
~今日という日に全力をつくそう~
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ加害者(行為者)の言い分
パワーハラスメント(パワハラ)に該当する行為をして、パワハラ加害者(行為者)になった人が「私は会社のために一生懸命働いてきました」ということがあります。つまり、今まで自分以外の人のために「全力を尽くしてきた」ということです。
確かに、パワハラ加害者(行為者)になる人は、仕事の評価は高く、誰よりも早く出世したりしています。ただ、ある日突然、「あの人からパワーハラスメント(パワハラ)されました」という部下からの通報があり、それまでは「仕事ができる人」と言われてきた人が、「パワーハラスメント(パワハラ)をする人」になってしまいます。
パワハラ加害者(行為者)の言い分通り「私は会社のために一生懸命働いてきました」ということが真実であれば、決してパワハラ加害者(行為者)になることはないはずです。では、なぜ、会社のために全力を尽くしてきた人が、パワハラ加害者(行為者)になってしまったのでしょうか。
パワハラ加害者(行為者)に足りないこと
パワーハラスメント(パワハラ)をする人は、パワーハラスメント(パワハラ)をしているという認識がない人が多く、あくまでも仕事で良い結果を生み出すために全力を尽くしていると思っています。だからこそ、「あなたの行為はパワーハラスメント(パワハラ)です。」と言われた時には、ショックを受ける人が多くなります。
このように、パワーハラスメント(パワハラ)は、パワーハラスメント(パワハラ)の被害を受けた人だけではなく、パワハラ加害者(行為者)も傷つくため、どうしたらパワーハラスメント(パワハラ)を防止することができるか、対策を強化していかなくてはなりません。
パワーハラスメント(パワハラ)を防止するために考えることは、どうしてパワハラ加害者(行為者)はパワーハラスメント(パワハラ)をしたのかということです。パワハラ加害者(行為者)により原因は異なってきますが、共通して言えることは、「他人がどう感じるか」という自分以外の人の感情に寄り添う姿勢が不足しているのです。
一方、パワハラ加害者(行為者)は自分の感情に向き合えているか、というと、答えはNOの場合が比較的多いです。パワハラ加害者(行為者)は自分がどう感じているかもよく分からないため、当然のことながら自分以外の人がどう感じているかもよく分かっていないのです。
パワハラ加害者(行為者)にならないための準備
パワーハラスメント(パワハラ)という行為は、誰かが止めに入らない限り、日常業務で継続して行われることが多くなります。つまり、今日、パワーハラスメント(パワハラ)をするということは、明日のパワーハラスメント(パワハラ)のための準備をしていると言っても過言ではありません。
明日の、パワーハラスメント(パワハラ)を止めるためにできる準備は、今日、パワーハラスメント(パワハラ)を止めることです。これこそが、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための最高の準備となります。
今日の最後のことば
仕事をする上で、全力を尽くすことは悪いことではなく、むしろ望ましいことです。ただ、全力を尽くしたことで周囲が見えなくなり、独りよがりの仕事をしてしまった時には、パワハラ加害者(行為者)になる可能性も高くなると思います。
エルバート・ハバードが言うように、「明日、良い仕事をするための最高の準備は、今日、良い仕事をすること」です。同じように「明日、パワーハラスメント(パワハラ)のない仕事をするための最高の準備は、今日、パワーハラスメント(パワハラ)のない仕事をすること」ですよ。
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版