Column – 52
パワハラ加害者(行為者)対応の豆知識
~「あなたはパワハラ加害者・パワハラ行為者です」と言われた時の対応~

パワハラ加害者・パワハラ行為者になった人は経験者として、その時の状況が理解できると思いますが、「その時」は「突然」やってきます。日常の業務をしている時に人事部やコンプライアンス室の担当者から「○○さん、お伝えしたいことがあるので会議室まで来てください」というように連絡があります。何も知らない、「これからパワハラ加害者・パワハラ行為者になる人」は、「はい、わかりました」と日常業務の中の一環の出来事として対応します。ただ、そこには、自分の人生に起こるはずがなかったことが待ち受けることになります。では、皆さんが、「ある日突然、その時」を迎えた時の対応について、お伝えしたいと思います。
【目次】
1. パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の心境
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の心境
「○○さんからパワハラをされたという内部通報がありましたので事情聴取をさせてください」ということを人事部やコンプライアンス室の担当者から突然言われます。実際にパワハラ加害者・パワハラ行為者となった人たちは、この時の心境を「何が起きているのかわけが分からず頭が真っ白になった」というように表現する人が多くいます。
私たち人間は、「あなたの行為がパワハラだと通報がありました」というように自分の身に予期せぬことが起きた時、まず「どうして?なんで?」と自問自答します。ただ、自問自答すればするほど私たちの脳はパニックになります。そして、パニックになった脳は何も考えられないことがストレスとなり怒りや恐怖、不安や悲しみなど、何かしらのネガティブな感情を生みます。
そして、突然パワハラ加害者・パワハラ行為者になった人の多くが、「いや、私はパワハラをした覚えはありません」ということをイライラしながら感情的になり担当者へ訴えます。「パワハラをした覚えがない」のは真実です。それはなぜか?それは、多くの人がパワハラをしたくてしているわけではないからです。
では、パワハラをしたくてパワハラをしているわけではないのに、なぜパワハラをしたと言われるのか?それは、あくまでもパワハラ被害者の捉え方次第だからです。パワハラ被害者が「パワハラです」と通報すれば、パワハラ行為だと認定されなくても「パワハラ事案」として調査されます。ある意味、パワハラ事案とは先に声を上げた人の訴えが優先されるのです。
では、次に、ある日突然、パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の対応方法について考えていきましょう。
2. パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の対応方法
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の対応方法
「あなたは、パワハラ加害者・パワハラ行為者です」と言われた時の対応に多くの人が自分を守るために怒りの感情で担当者を責めます。ただ、ここでの対応を間違えると解決できることも解決できなくなりますので、パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の望ましい対応方法について以下の通りお伝えします。
- 呼吸を意識的に深くゆっくりする
- 「どして?なんで?」という思考を生まない
- 担当者の言葉をそのまま頭の中で繰り返す
- 担当者の話を遮らずに聞く
- 「○○という言動をしましたか?」と聞かれた時は、あくまでも事実に基づいて対応する
- 通報のあった言動について記憶になければ、その旨伝える
- 組織が自分のどの言動をパワハラだと認識しているのか冷静に確認する
- 通報された言動について身に覚えがなければ詳しく状況を聞く
- 通報された言動に身に覚えがあれば「二度と同じことを繰り返さないために出来ること」を考え伝える
- 組織の今後の対応について冷静に確認をする
- 懲戒処分を受ける可能性があれば素直に従う
- 再発防止のためにできることを組織と相談して対応する
- 「これで人生が終わる」とは思わない
以上が、「あなたは、パワハラ加害者・パワハラ行為者です」と言われた時の対応になります。人それぞれ、その時々の状況が異なることから、ここに挙げた方法を対応することが難しい時もあると思います。その時は、リスト1「呼吸を意識的に深くゆっくりする」だけでも取組んでください。人間は予期せぬことが起きた時に呼吸が浅くなる傾向があります。そうすると、戦うモードの交感神経が優位になりイライラした感情が担当者にぶつけられる事態にもなりかねませんので、深呼吸を意識的に深くゆっくりとしてリラックスできる副交感神経を優位にするように心がけてください。
3. パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の望ましくない対応
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者だと言われた時の望ましくない対応
「○○さんからパワハラをされたという内部通報がありましたので事情聴取をさせてください」ということを人事部やコンプライアンス室の担当者から突然言われた時の望ましくない対応は以下の通りです。
- 怒り出す
- 担当者の話しを聞かない、話を遮る
- 言い訳を始める
- 誰が通報したか詮索を始める
- 周囲の人に話を漏洩する
- 弁護士に相談を始める
- 転職活動を始める
以上が望ましくない対応ですが、このような対応をすることで、事案がより複雑になり、解決するまでに必要以上の時間がかかったり、組織との関係性が悪化し、本来の処分以上の処分が下される可能性もあります。
全て自分が悪いということではないにしろ、先ずは冷静になり事態を受け止め、一刻も早く事態が改善に向かうよう、組織に協力をして冷静に対応をすることが重要になります。この時の対応次第では、キャリアに大きな影響がなく、今まで通りに仕事を継続することも可能になります。
3. まとめ
ある人突然、「あなたの行為はパワハラです」と言われることは青天の霹靂であり、誰もが冷静に対応することができなくなると思います。ただし、人生は何が起きてもおかしくありません。そして、出来事の一つひとつに意味があるとするならば、「今の自分にこのようなことが起きた理由」を冷静に考えてみてください。
人生に起こることの意味が理解できるようになれば、ただ単に「パワハラ」という問題ではなく、自分の人間としての成長のきっかけになる大切な出来事だと受け止めることもできるようになります。
最後に
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