Column – 57
パワハラ加害者(行為者)対応の豆知識
~パワハラ加害者・パワハラ行為者の言い分は言い訳か?~

パワハラ加害者やパワハラ行為者は、パワハラ被害者からパワハラ専用の通報窓口か人事部などパワハラ担当者へ相談された後に、事情聴衆やヒアリングをされます。その時に行われることは各組織により異なりますが、パワハラ加害者やパワハラ行為者にとっては辛く苦しい時間になることは共通しています。では、なぜ、パワハラ加害者やパワハラ行為者が辛く苦しい時間を過ごすことになるか考えていきましょう。
【目次】
- パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングとは
- パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意すること
- パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングでの問題点とは
- パワハラ加害者・パワハラ行為者の言い分は言い訳か?
- まとめ
1. パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングとは
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングとは
パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングとは、パワハラ加害者やパワハラ行為者からパワハラ行為を受けた被害者が、パワハラ専門の通報窓口や人事部などに通報した後に行われます。また、パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングは、パワハラの事実関係を調査するために実施されます。
パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングに大きな違いはないものの、目的は以下の通りになります。
パワハラ加害者への事情聴取は、加害者への面談や聞き取りを目的にしている
パワハラ加害者へのヒアリングは、パワハラの事実関係を把握することを目的にしている
先述したように、パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングの目的は多少異なりますが、組織で行われる場合には呼び名だけが違い、行われる内容はほぼ同じです。その内容というのは、以下の通りです。
パワハラ行為の有無や程度を把握する
客観的な事実関係を把握する
加害者への指導方法や改善策を検討する
このように、パワハラ加害者やパワハラ行為者への事情聴取やヒアリングによって、パワハラ被害者の通報内容が事実かそうではないかなどが明らかになっていきます。
では、次に、パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意すること、について考えていきましょう。
2. パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意すること
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意すること
パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意することで一番大切なことは、パワハラ被害者の事前承諾を得ることです。この承諾を得ることなく、パワハラ加害者やパワハラ行為者の事情聴取やヒアリングを行った場合は、二次被害、いわゆるセカンドハラスメントが起こる可能性があります。
パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意することで次に大切なことは、中立的な立場から事実を確認することです。パワハラ加害者やパワハラ行為者から話を聞く前には既にパワハラ被害者からの通報情報があるため、どんなに気を付けていてもヒアリング担当者は、偏った見方をしてしまうことがあります。つまり、パワハラ被害者からの通報内容が事実かどうか確認する前に、あたかも「事実である」と決めつけた上で、パワハラ加害者やパワハラ行為者から話を聞いてしまうのです。
そして、パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングで留意することは、パワハラ加害者やパワハラ行為者の感情に左右されないことです。パワハラ加害者やパワハラ行為者にとって事情聴取やヒアリングは青天の霹靂であり、人間は予期せぬ出来事に遭遇した時には、自分を守るために攻撃的になることがあります。そのため、事情聴取やヒアリング時には、パワハラ加害者やパワハラ行為者は怒りの感情を抱きながら対応することが多いため、担当者も非常にやりにくさを感じることもあります。その時は、担当者は自分の感情を否定せず受け止めた上で、たとえば「○○さんの気持ちは良くわかりますが、○○さんをパワハラ加害者やパワハラ行為者だと言っているのではなく、あくまでもパワハラ被害者から申告があった内容が事実かどうか、確認しているだけです」と伝えてください。
では、次にパワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングでの問題点、について考えていきましょう。
3. パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングでの問題点とは
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングでの問題点とは
パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングでの問題点として挙げられるのが、加害者の言い分を丁寧に聞き取っていないということです。先述したように、パワハラ加害者・パワハラ行為者への事情聴取やヒアリングの目的は、「パワハラの行為があったかどうか事実確認をする」ことであり、「どうして、そのようなパワハラ行為をしたかの理由」をパワハラ加害者やパワハラ行為者に聞くことをしない場合があります。
パワハラ加害者やパワハラ行為者が、パワハラをすることを目的に、パワハラ被害者から通報されたような言動をすることは稀であり、何かしらの事情があり行った指導や言動が、結果として相手を傷つけています。従って、パワハラ加害者やパワハラ行為者から言動の背景や理由を聞くことが、パワハラ事案を解決する上では非常に重要となります。
一方で、パワハラ加害者やパワハラ行為者からパワハラ被害を受けた人からの申告されたパワハラに該当すると思われる指導や言動の背景や理由を聞いた場合でも、その背景や理由が=「パワハラ加害者やパワハラ行為者の言い訳」として認識されていることが多くあります。そして、事情聴取やヒアリングの報告書に以下のように書かれます。
「パワハラ加害者・パワハラ行為者は相手を傷つけた指導や言動の言い訳をし、全く反省していない」
4. パワハラ加害者・パワハラ行為者の言い分は言い訳か?
■ パワハラ加害者・パワハラ行為者の言い分は言い訳か?
パワハラ加害者やパワハラ行為者への事情聴取やヒアリングについて考察してきましたが、多くの組織でパワハラ加害者やパワハラ行為者からの言い分を聞くことなく、ただ単に、パワハラ行為があったかの事実確認だけが行われています。
そして、パワハラ加害者やパワハラ行為者からの言い分を聞いたとしても、「言い分=言い訳」として認識され、結果「パワハラ加害者・パワハラ行為者は反省していない」と結論づけられてしまいます。
では、本当にパワハラ加害者やパワハラ行為者が行ったパワハラに該当するような指導や行為に関する言い分は言い訳になるのでしょうか?結論としては、「言い分=言い分」であり、「言い分=言い訳」と理解することは望ましくないと考えています。
人は、理由があって、何かしらの行動をします。それは、紛れもない事実です。
パワハラ問題を根底から解決すようとするならば、パワハラ被害者の声だけを真摯に聴くのではなく、パワハラ加害者やパワハラ行為者の話しにも真摯に耳を傾けることが大切です。
3. まとめ
今回は、パワハラ加害者やパワハラ被害者を対象にした事情聴取やヒアリングにおいて、パワハラ加害者やパワハラ行為者がパワハラ行為に至った理由などの言い分は、言い訳になるのか?について考えてきました。
パワハラ事案への対応はより公平な立場からアプローチすることが解決を図る上では重要になります。パワハラ加害者やパワハラ行為者の言い分は言い訳ではありません。パワハラ被害者だけではなく、パワハラ加害者やパワハラ行為者への対応についても配慮が必要になることを忘れないようにしてください。
最後に
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