Column – 10
パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修の研修内容を決定~
パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」の中の「研修対象階層の決定」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」の中の「研修の内容決定」について見ていきましょう。
【目次】
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の内容決定」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するメリット
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するデメリット
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するメリット
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するデメリット
- まとめ
1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」
以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。
◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」
- 担当者の選定
- 研修対象階層の決定
- 研修の内容決定
- 研修の実施方法の決定
- 実施時期の決定
- 会場の選定と予約(対面式の場合)
- 受講者選定
- 受講者への通知
- 講師派遣型か社内講師か決定
- 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
- 外部委託先と契約
- 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
- 研修資料の受け渡し
- 受講者へのリマインド
- 当日の準備
2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の内容決定」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の内容決定」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の対象階層が決まったら、次は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を決めます。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容は以下に分別されます。
- 全階層向け
- 管理職向け
- 一般職向け
- 新入社員向け
ただし、階層は、各組織により異なるため、所属する組織の階層をイメージしてください。
3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するメリット
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するメリット
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するメリットは以下の通りです。
- 階層毎に研修内容をカスタマイズできる
- 階層特有の課題を解決することができる
- 受講者が必要な内容に特化できる
- 身近で起こる題材のため他人ごとにならない
- 研修内容を実践で活かすことができる
パワーハラスメント(パワハラ)は各階層により学ぶことが異なりますので、階層毎に内容をカスタマイズすることのメリットは多くなります。
特にパワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)になりやすい管理職にとっては、パワハラ加害者(行為者)にならないための秘策を盛り込むとより効果が高まります。
4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するデメリット
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を階層別に作成するデメリット
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を階層別に作成するデメリットは以下の通りです。
- 階層毎の内容を構築するのが面倒
- 担当者の負担が増える
- コスト増になる可能性がある
- 他の階層が何を学んでいるのか気になる
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容を階層別に作成するデメリットは、どちらかというと主催者側にありますが、「他の階層が何を学んでいるのか気になる」という声もパワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容を階層別に作成するデメリットとして聞くこともあります。
特に、管理職の方々からは「部下がどのような研修をしているのか知りたい」、「今後の指導にも影響するので一般職の研修内容を知りたい」」という意見も多くあります。
5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するメリット
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するメリット
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を全階層一緒に作成するメリットは以下の通りです。
- 組織で働く全ての人が同じ情報を共有できる
- 研修資料を作成する負担が少ない
- コストの抑制
- 研修担当者の負担も限定される
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容を全階層一緒に作成するメリットは、どちらかというと組織や担当者側への負担が減らせるということがポイントとなります。
また、受講者にとっては、同じ職場に働く仲間として同じ情報を共有することで、より一層仲間意識が強まることがメリットとなります。
6. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するデメリット
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するデメリット
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の内容を全階層一緒に作成するデメリットは以下の通りです。
- それぞれの立場に必要な情報が得られない
- 各階層の課題を解決することが難しい
- 内容によっては他人事になる
- なんとなく“研修をやった感”だけが残り学びが少ない
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容を全階層一緒に作成すると、受講者側へのデメリットが増えてしまう可能性があります。つまり、組織側にとっても効果という観点からは望ましくない結果になることを認識する必要があります。
7. まとめ
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を階層別に作成するか、全階層一緒に作成するかは、組織の状況により異なります。したがって、どちらがベストかについては、「何を重視するか」を組織内で議論し、目的を定め計画していくことが大切です。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で一番大切なことは、「現場では、今何が課題か」、そして、「どのようにその課題を解決するか」ということです。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修は、ただやればいいということではありません。「今、何を学ぶことが必要か」という観点から、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容を決めることをおすすめします。
最後に
パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。
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