パワハラ防止研修の研修実施方法の決定➀

Column – 11
パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修の研修実施方法の決定➀~

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パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」の中の「研修の内容決定」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」の中の「研修の実施方法の決定」について見ていきましょう。

【目次】

  1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
  2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の実施方法の決定」とは
  3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面、オンライン、ハイブリット」
  4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式」のメリット・デメリット
  5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「オンライン」のメリット・デメリット
  6. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「ハイブリット」のメリット・デメリット
  7. まとめ

 1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」

以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。


◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」


  1. 担当者の選定
  2. 研修対象階層の決定
  3. 研修の内容決定
  4. 研修の実施方法の決定
  5. 実施時期の決定
  6. 会場の選定と予約(対面式の場合)
  7. 受講者選定
  8. 受講者への通知
  9. 講師派遣型か社内講師か決定
  10. 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
  11. 外部委託先と契約
  12. 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
  13. 研修資料の受け渡し
  14. 受講者へのリマインド
  15. 当日の準備

 2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の実施方法の決定」とは


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修の実施方法の決定」とは

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修内容が決まったら、次は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施方法を決めます。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施方法は大きく2種類に分けて考えていきます。


  1. 対面、オンライン、ハイブリット
  2. グループワーク形式、講義形式、ワークショップ形式

今回のコラムでは、「対面、オンライン、ハイブリット」について説明し、「グループワーク形式、講義形式、ワークショップ形式」については今後のコラムで書いてまいります。


   

 3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面、オンライン、ハイブリット」


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面、オンライン、ハイブリット」

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する方法は「対面」、「オンライン」、または「ハイブリット」のいずれかを選択します。「対面」「オンライン」「ハイブリット」で実施するパワーハラスメント(パワハラ)防止研修とは以下の通りです。


  • 対面式

  • 会場に講師や受講者が集まり、研修を実施します。参加人数や会場の大きさにより研修の規模は異なります。


  • オンライン式

  • 講師や受講者が同じ会場に集まることなく、ZoomやteamsなどのWEB会議ツールを使って実施します。


  • ハイブリット式

  • 同じ研修を同じ時間帯に、会場に集まり受講する人、ZoomやteamsなどのWEB会議ツールを使って受講する人に分かれて実施します。



2019年までは圧倒的に対面式でパワーハラスメント(パワハラ)防止研修が実施されてきました。そして、2020年~2021年は感染症の拡大を受けて圧倒的にオンライン式でパワーハラスメント(パワハラ)防止研修が実施されました。


2022年に入り、徐々に対面式でパワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する法人様が増えてきました。引き続きオンラインで実施しているパワーハラスメント(パワハラ)防止研修もありますが減少傾向にあります。


また、ハイブリット式は、オンライン式が増えて来た頃に導入した法人様もいましたが、2022年からは減少傾向にあります。



 4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式」のメリット・デメリット


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式」のメリット・デメリット

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式」のメリットは以下の通りです。


  • 集中力が持続する
  • 話し合いがしやすい
  • 受講者の反応がわかりやすい
  • コミュニケーションがしやすい
  • チームワークが醸成される

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施した場合、人と人との触れ合いにより起こる精神的な安心感ややすらぎ、また想像力への刺激など、研修で学ぶこと以外の相乗効果も期待できます。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式」のデメリットは以下の通りです。


  • 移動に時間がかかる
  • 会場設営の準備が必要
  • 天候や交通機関の影響を受ける

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施した場合、外部要因の影響を受けることがデメリットとなりますが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を受講する受講者の方へのデメリットは多くありません。



 5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「オンライン」のメリット・デメリット


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「オンライン」のメリット・デメリット

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「オンライン」のメリットは以下の通りです。


  • 移動する必要がない
  • 天候や交通機関に影響されない
  • 日本全国から参加できる
  • 経費が削減できる

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施した場合、外部要因の観点からメリットが多くありますが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を受講する受講者にとってのメリットは対面式に比べ限定的になります。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「オンライン」のデメリットは以下の通りです。



  • 集中力が続きにくい
  • 居眠りをする人がいる
  • 画面の裏で違う作業をする人がいる
  • 話し合いが難しい
  • 受講者の様子が分かりずらい
  • コミュニケーションがとりずらい
  • オンライン上でのトラブルが起きやすい

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施した場合は、受講者にとってのデメリットが多くなります。研修の本来の目的を果たすための環境整備は十分ではないことを主催者が認識する必要があります。



 6. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「ハイブリット」のメリット・デメリット


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「ハイブリット」のメリット・デメリット

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「ハイブリット」のメリットは以下の通りです。


  • 多くの人に受講する機会を与えることができる
  • 対面式が難しくなった場合の変更が容易
  • 受講者の選択肢が広がる

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリットで実施した場合、学ぶ目的でのメリットよりは、移動など外部要因に関するメリットがあります。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「ハイブリット」のデメリットは以下の通りです。


  • 準備に手間がかかる
  • オンラインと対面の学びに差がでる
  • コミュニケーションがとりずらい
  • 話し合いが難しい
  • オンラインの人の様子がわかりずらい
  • 研修中にオンライン上のトラブルが起きやすい

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリットで実施するのは、想像以上に準備が大変です。また、研修中にオンラインの接続トラブルが発生すると、会場での講義もストップせざるえなくなり、受講者や講師にとって望ましい環境ではなくなる点を認識する必要があります。


 7. まとめ

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施について「対面、オンライン、ハイブリット」のどちらを選択するかは、「受講生の学びの度合い」を目的とした場合に大きく影響してきます。


感染症拡大の際はオンライン式の研修のメリットを多く享受しましたが、「受講生の学びの度合い」は低くなりました。オンライン式は移動を伴わず便利な側面もありますが、「受講生が何を学び、学びを業務に活かす」ことがパワーハラスメント(パワハラ)防止研修の目的とするならば、対面式での実施をおすすめいたします。



 最後に

パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。


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