Column – 13
パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修の実施時期と頻度の決定~
パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。さて、前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「研修の実施方法の決定」の中で「グループワーク形式、講義形式、ワークショップ形式」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「実施時期と頻度」について見ていきましょう。
【目次】
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施時期」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「繁忙期」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」の留意点
- まとめ
1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」
以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。
◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」
- 担当者の選定
- 研修対象階層の決定
- 研修の内容決定
- 研修の実施方法の決定
- 実施時期の決定
- 会場の選定と予約(対面式の場合)
- 受講者選定
- 受講者への通知
- 講師派遣型か社内講師か決定
- 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
- 外部委託先と契約
- 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
- 研修資料の受け渡し
- 受講者へのリマインド
- 当日の準備
2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施時期」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施時期」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施方法が決まったら、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施時期を決めます。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をいつ実施するのかは決まりがありません。あくまでも法人様が決めますが、一般的にパワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する繁忙期があります。それは、
「10月~12月」
です。では、なぜ、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修は「10月~12月」に実施する法人様が多いのでしょうか。
3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「繁忙期」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「繁忙期」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修は「10月~12月」に実施する法人様が多い理由は以下の通りです。
- 人権週間(毎年12月4日から12月10日)に合わせて実施する。
- 人権週間に合わせて年1回実施するサイクルで計画する。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修は、人権週間の前後に行われることが多く、1年サイクルで計画する法人様は当然同じ時期にパワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施することになります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修は初めて実施した時期により、その後のサイクルも決まってきますが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する頻度についても詳しくみていきましょう。
4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する一番多い時期は、10月~12月ですが、実施する頻度はどれくらいが望ましいのでしょうか。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する望ましい頻度は1年に1回です。理由は以下の通りです。
- パワーハラスメント(パワハラ)についての認識が継続する
- パワーハラスメント(パワハラ)について意識が高まる
- パワーハラスメント(パワハラ)の知識が更新される
- パワーハラスメント(パワハラ)防止の抑止力になる
- パワーハラスメント(パワハラ)を自分事として捉えることができる
- パワーハラスメント(パワハラ)の最新情報に触れることができる
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を継続することが、組織のパワーハラスメント(パワハラ)防止にとって非常に重要となります。ただし、継続することが本当にパワーハラスメント(パワハラ)防止につながるのでしょうか。
5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」の留意点
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」の留意点
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「実施頻度」の留意点は以下の通りです。
- 継続することが目的となっていないか。
- 主催者側だけが満足していないか。
- 現場の状況を反映した研修になっているか。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を継続することは大切ですが、「継続することが目的」となっている場合は、主催者側だけが満足し、受講者側の学びは期待できません。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の継続を成功させるためには、現場の声に耳を傾けた内容を反映させたパワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施が重要となります。
6. まとめ
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を10月~12月に実施する法人様は多くなりますが、実施時期についての決まりはありません。あくまでも法人様の状況により実施時期は決めてください。
また、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施頻度は、理想としては1年に1回実施することですが、「継続することが目的」になった場合は、その効果は多くを望めません。働く人の声を聴き、働く現場の状況を良く調査した上で、「パワーハラスメント(パワハラ)を防止するために今何を学ぶことが必要」という観点に立った研修の立案と実施が重要となります。
最後に
パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。
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