パワハラ防止研修「研修資料の受け渡し」

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パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修「研修資料の受け渡し」~

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パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。さて、前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「外部委託先の契約と研修打合せ」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「研修資料の受け渡し」について見ていきましょう。

【目次】

  1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
  2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」とは
  3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「外部委託先からの研修資料の受け渡し」のポイント
  4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「受講者への研修資料の受け渡し」のポイント
  5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「事前課題がある場合」のポイント
  6. まとめ

 1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」

以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。


◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」


  1. 担当者の選定
  2. 研修対象階層の決定
  3. 研修の内容決定
  4. 研修の実施方法の決定
  5. 実施時期の決定
  6. 会場の選定と予約
  7. 受講者選定
  8. 受講者への通知
  9. 社外講師か社内講師か決定
  10. 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
  11. 外部委託先と契約
  12. 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
  13. 研修資料の受け渡し
  14. 受講者へのリマインド
  15. 当日の準備

 2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」とは


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」とは

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」とは、その名の通り研修で使用する資料を然るべき人に受け渡しすることです。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」は、大きく分けて2種類あります。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」の種類は以下の通りです。


  1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に登壇する講師を外部から派遣してもらう場合、業務委託先がパワーハラスメント(パワハラ)防止研修で受講者が使用する資料を講師の派遣先へ受け渡す。   


  2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を受講する受講者へ、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する資料を受け渡す。   



なお、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に社内講師が登壇する場合は、前述した1は社内での受け渡しになります。


では次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に社外講師が登壇する場合の、研修資料の受け渡しについて詳しくみていきましょう。

   

 3. パワハラ防止研修「外部委託先からの研修資料の受け渡し」のポイント


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「外部委託先からの研修資料の受け渡し」のポイント

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の講師を社外から派遣してもらう場合は、講師を派遣する業者から、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で受講者が使用する資料の受け渡しがあります。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修資料を外部業者から受け渡しをされる時のポイントは以下の通りです。


  • パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施日から逆算して遅くとも2週間前までには受け渡しが完了するように予定を調整してください。


  • パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で配布する研修資料が既に印刷した冊子が届く場合は、冊子にする前にレビューできるよう原稿の受け渡しをしてください。


  • パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する研修資料をレビューしてください。研修資料の内容や誤字脱字等があれば、外部委託元が理解しやすいように修正ポイントをお伝えしてください。


  • パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で受講生が使用する資料と投影用資料が異なる場合は、必要に応じて投影用資料の受け渡しもしてください。ただし、外部講師の多くが投影用資料の受け渡しをせず、研修当日に講師のPCに保存されている資料を使います。もし、依頼元のPCを使い投影する場合で配布する研修資料と異なる場合は、受け渡しを忘れないようにしてください。



以上、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する資料を外部業者から受け渡しをされる場合のポイントについて学んできました。


なお、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に社内講師が登壇する場合は、資料を作成する担当者から研修資料を配布する担当者へ研修資料の受け渡しをしてください。


では、次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する研修資料を受講者へ受け渡す時のポイントについてみてまいりましょう。



 4. パワハラ防止研修「受講者への研修資料の受け渡し」のポイント


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「受講者への研修資料の受け渡し」のポイント

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する研修資料の準備が整ったら、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に参加する受講者へ研修資料を受け渡します。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する研修資料の受け渡し方法は以下の通りです。


  • メールに添付する


  • 研修会場で配布する


  • 印刷された研修資料を郵送する


  • クラウド上に保存する



このように、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する資料の受け渡し方法は、いくつかありますが、受講者が確実に受け取ることができる方法を選択することが大切です。


前述した受け渡し方法についての留意点についても学んでみましょう。


  • メールに添付する
    パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で使用する資料の容量が大きい場合は、容量オーバーになり送信できないこともあります。一般的には、2MB以上になる場合は、大容量添付ファイルを送れるサービスを使い研修資料を送ることを考えてください。また、メールに添付する時は、必ず送信する本人をCCまたはBCCに追加して、受講者と同じものを受信できるようにしてください。受講者の立場になると、送信者の時には気づけなかったエラー等を見つけることもあります。


  • 研修会場で配布する
    パワーハラスメント(パワハラ)防止研修だけではなく、他の研修にも当てはまりますが、研修会場で配布する場合も多くなります。研修当日に配布する理由は、「受講者の集中力を引き出す」、「受講者の瞬発力を発揮させる」等さまざまですが、受講者の緊張感を保持させるためにも、研修当日の配布を選択する組織は多くなります。    


  • 印刷された研修資料を郵送する
    パワーハラスメント(パワハラ)防止研修に講師を派遣する組織が研修資料を印刷して受け渡しする場合で、オンライン研修をする時は、研修資料を郵送する方法を選択します。受講者が印刷された研修資料を受け取る場合は、余裕を持って発送することが大切です。また、所属する部署と勤務場所が異なる場合やリモートワークをしている時は、送付先を各受講者へ確認してください。    


  • クラウド上に保存する
    組織内で全ての働く人がどこからでもアクセスできるクラウド上の保存場所がある場合は、容量に関係なく使用できるため、クラウド上に保存することが望ましくなります。クラウド上で受講者がダウンロードしたか、しないかが分かるシステムが備え付けられている場合は、受講者側も主催者側も安心して準備することができます。



前述した受け渡し方法についての留意点について学んできましたが、印刷された研修資料を郵送する以外は、受講者が受講するにあたり資料を印刷するか、しないかも含め受講者へ伝えてください。



 5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「事前課題がある場合」のポイント


■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「事前課題がある場合」のポイント

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施するにあたり、事前課題を受講者が取り組む場合があります。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で事前課題がある場合のポイントについてみてまいりましょう。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修で事前課題がある場合のポイントは以下の通りです。


  • パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の研修実施3週間前までに受講者へ受け渡す


  • 事前課題で何を取組むか受講者の目線になり説明する


  • 事前課題の提出について詳しく説明する(例)事前提出が必要、事前提出不要、印刷する、印刷しない等


  • 事前課題の取組ができない時の対応について言及する



組織で働く人々は、日常業務に忙殺されていることも考えられますので、受講者の目線に立ち、受け渡しのタイミングや説明書きについて対応するようにしてください。



 6. まとめ

パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「研修資料の受け渡し」について学んできました。


パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施は、組織でパワーハラスメント(パワハラ)を防ぐ要となりますので、組織で働く全ての人たちがパワーハラスメント(パワハラ)について正しく理解し、パワハラ加害者(行為者)およびパワハラ被害者にならないように学びを深めることができるパワーハラスメント(パワハラ)防止研修の資料を作成することが大切となります。


そして、受講者が安心して研修当日を迎えられるよう研修資料が受講者へ確実に受け渡しができるように準備を進めてください。



 最後に

パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。


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