Column – 22
パワハラ防止研修お役立ちマニュアル
~パワハラ防止研修「当日の準備」~
パワーハラスメント(パワハラ)、パワハラ加害者(行為者)という言葉を聞かない日はありません。パワーハラスメント(パワハラ)という言葉は2001年に日本で作られた造語ですが、「パワーハラスメント(パワハラ)とは何か」正しい理解をしている人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。さて、前回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「受講者へのリマインド」について一緒に学びました。今回は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施 「やることリスト」-「当日の準備」について見ていきましょう。
【目次】
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修の実施方法」とは
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「対面式の当日の準備」のポイント
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「オンライン式の当日の準備」のポイント
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「ハイブリット式の当日の準備」のポイント
- まとめ
1. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」のおさらい
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」
以前のコラムでもお伝えしましたが、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施「やることリスト」をおさらいしてみましょう。
◆パワーハラスメント(パワハラ)防止研修実施「やることリスト」
- 担当者の選定
- 研修対象階層の決定
- 研修の内容決定
- 研修の実施方法の決定
- 実施時期の決定
- 会場の選定と予約
- 受講者選定
- 受講者への通知
- 社外講師か社内講師か決定
- 講師派遣元業者を選定(社内講師の場合は講師を選定)
- 外部委託先と契約
- 外部委託先と研修内容の打ち合わせ
- 研修資料の受け渡し
- 受講者へのリマインド
- 当日の準備
2. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」とは
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」とは、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施するための準備をすることです。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」は、大きく分けて2つに分けて対応することがあります。
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」をするための「事前にする準備」
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日にする準備」
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」は、前述したように2つに分けて考えることができます。
では、各準備について詳しくみていきましょう。
- パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」をするための「事前にする準備」
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する当日は何かと忙しくなります。そのため、研修当日に慌てないように可能な限りパワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する前に準備をします。準備に漏れがないように、事前準備をする更に前に「準備リスト」を作成し、その「準備リスト」に基づいて準備を進めていきます。 - パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日にする準備」
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する当日に準備することは、事前に準備できなかったことを準備します。例えば、機材の電源をONにしたり、投影用PCに資料を投影したり、外部講師との事前確認など、当日にしかできないこともたくさんあります。
このように、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施するためには、研修当日に慌てないように段階を追って準備を進めることが大切です。ただし、研修の繁忙期などは、他の研修が直前まで同じ部屋を使用していたりするので、出来ることも限られてくることもあります。
では次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する形式により異なる準備について学んでいきますが、先ずはパワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修の実施方法」のおさらいからしてみましょう。
3. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修の実施方法」とは
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「研修の実施方法」とは
以前のコラムでもお伝えしたように、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する方法はいくつかありますので、おさらいをしてみましょう。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施方法は大きく2種類に分けて考えていきます。
- 対面、オンライン、ハイブリット
- グループワーク形式、講義形式、ワークショップ形式
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する方法は「対面」、「オンライン」、または「ハイブリット」のいずれかを選択します。「対面」「オンライン」「ハイブリット」で実施するパワーハラスメント(パワハラ)防止研修とは以下の通りです。
- 対面式
- オンライン式
- ハイブリット式
会場に講師や受講者が集まり、研修を実施します。参加人数や会場の大きさにより研修の規模は異なります。
講師や受講者が同じ会場に集まることなく、ZoomやteamsなどのWEB会議ツールを使って実施します。
同じ研修を同じ時間帯に、会場に集まり受講する人、ZoomやteamsなどのWEB会議ツールを使って受講する人に分かれて実施します。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する方法は「対面」、「オンライン」、または「ハイブリット」のいずれかを選択しますが、更に「グループワーク形式」、「講義形式」、「ワークショップ形式」のいずれかを選択します。
「グループワーク形式」、「講義形式」、「ワークショップ形式」で実施するパワーハラスメント(パワハラ)防止研修とは以下の通りです。
- 「グループワーク形式」(対面式)
- 「グループワーク形式」(オンライン)
- 「講義形式」
- 「ワークショップ形式」
会場に講師や受講者が集まり、研修を実施します。受講者は、4人~5人くらいのグループに分かれてアイランド(島)形式で着席します。研修は、講義とグループディスカッションが交互に行われます。グループディスカッションでは、ファシリテーターを決め、グループ内での議論や検討、意思決定、発表等を行います。
会場に講師や受講者が集まることなくWEB会議ツールを使いオンラインで実施します。講義とグループディスカッションが交互に行われます。使用するオンラインシステムにもよりますが、Zoomの場合は「ブレイクアウトルーム」という機能を使い4人~5人を各グループに割り当てます。グループディスカッションでは、ファシリテーターを決め、グループ内での議論や検討、意思決定、発表等を行います。
講師により講義のみで進行します。
受講者自らが積極的な意見交換や協働体験を通じて、実践的な知識を学びます。講師はファシリテーターの役割を主に担います。
※オンラインの場合は「グループワーク形式」と同じ環境になります。
前述した通り、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を実施する方法はいくつかの中から、組織に適した方法を選択します。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を毎年実施している組織では、どのやり方が一番組織に適しているか分かると思いますが、初めて実施する組織では慎重に検討し決定してください。
では次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式の準備」のポイントについて詳しくみてまいりましょう。
4. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式の当日の準備」のポイント
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「対面式の当日の準備」のポイント
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施する場合は、「講義式」、「講義式+グループワーク」によっても異なります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施する「講義式」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- 音響機材
- プロジェクター
- ホワイトボード・マーカー
- 椅子
- デスク(必要な場合)
- 配布用/投影用資料
- 投影用PC
- 講師用水
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施する「講義式+グループワーク」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- 音響機材
- プロジェクター
- ホワイトボード
- 椅子・デスクを島形式に設置
- 班分け・班分け名簿・座席表
- 受講者名札
- 配布用/投影用資料
- 投影用PC
- 講師用水
以上、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を対面式で実施する場合の、「講義式」、「講義式+グループワーク」に必要な当日の準備についてみてきました。
次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施する場合に必要な当日の準備についてみてまいりましょう。
5. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「オンライン式の当日の準備」のポイント
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「「オンライン式の当日の準備」のポイント
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンライン式で実施する場合は、「講義式」、「講義式+グループワーク」によっても異なります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンライン式で実施する「講義式」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- web用カメラ
- web用マイク
- 投影用PC
- 椅子
- デスク
- 投影用資料
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンライン式で実施する「講義式+グループワーク」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- web用カメラ
- web用マイク
- 投影用PC
- 椅子
- デスク
- 班分け・班分け名簿
- 投影用資料
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンライン式で実施する場合の、「講義式」、「講義式+グループワーク」に必要な当日の準備についてみてきました。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施する場合は、対面式に比べて当日の準備が少なく感じますが、大切なことが1つあります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施する場合の大切なこととは、当日を迎える前に事前にwebテストをすることです。オンライン式のパワーハラスメント(パワハラ)防止研修は、ネット環境により運用が滞りなく進行するか、しないかが異なってきます。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンラインで実施する場合は、研修当日と同じ環境で事前にテストすることを覚えておいてください。
次に、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリット式で実施する場合に必要な当日の準備についてみてまいりましょう。
6. パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「ハイブリット式の当日の準備」のポイント
■ パワーハラスメント(パワハラ)防止研修「ハイブリット式の当日の準備」のポイント
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリット式で実施する場合は、「講義式」、「講義式+グループワーク」によっても異なります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリット式で実施する「講義式」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- 音響機材
- プロジェクター
- ホワイトボード・マーカー
- 椅子
- デスク(必要な場合)
- 配布用/投影用資料
- 投影用PC2台
- 講師用水
- web用カメラ
- web用マイク
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をオンライン式で実施する「講義式+グループワーク」に必要な「当日の準備」は以下の通りです。
- 音響機材
- プロジェクター
- ホワイトボード・マーカー
- 椅子
- デスク
- 配布用/投影用資料
- 投影用PC2台
- 講師用水
- web用カメラ
- web用マイク
- 椅子・デスクを島形式に設置
- 班分け・班分け名簿・受講者名札
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリット式で実施する場合は、「対面式+オンライン式」両方の準備をする必要があります。また、グループワークをする場合は、会場は島形式に椅子とテーブルを設置すると同時に、オンラン上でもグループ分けをする必要があります。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をハイブリット式で実施する場合は、出来る限り事前に準備できることは対応し、当日のリハーサルを事前にすることが重要です。ハイブリット式で研修をしたことのある研修担当者は、ハイブリット式で実施することの大変さをよく知っていると思います。研修に慣れていない組織では、出来る限りハイブリット式は選択しないことをおすすめします。
7. まとめ
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「当日の準備」について学んできました。
パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の実施は、組織でパワーハラスメント(パワハラ)を防ぐ要となりますので、研修当日に慌てないように事前の準備を行い、当日にしかできない準備のみを当日に対応するようにしてください。
今日のコラムで、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「やることリスト」は終了となります。パワーハラスメント(パワハラ)防止研修を未だ実施されていない組織、久しぶりに実施する組織は、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修の「やることリスト」に関するコラムを参考に実施してください。
最後に
パワーハラスメント(パワハラ)対策でお困りの企業様は、一般社団法人パワーハラスメント防止協会までご連絡ください。パワーハラスメント(パワハラ)加害者(行為者)更生支援研修、パワーハラスメント(パワハラ)防止研修をはじめ、パワーハラスメント(パワハラ)を防止するための各種サービスをご提供しております。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。
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