パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~働く喜びがパワーハラスメント(パワハラ)を防止する~
自らよく考え、
実際に経験することでしか、
働く喜びは感じられない。
カール・ヒルティ(哲学者/スイス)
~働く喜び~
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワーハラスメント(パワハラ)が起きるときの感情
パワーハラスメント(パワハラ)に該当する行為をする時のパワハラ加害者(行為者)の気持ちを想像したことはありますか?パワーハラスメント(パワハラ)が起きた状況にもよりけりですが、おそらくパワハラ加害者(行為者)は心配や恐怖心、そして怒りの感情に苦しめられているのではないでしょうか。
パワハラ加害者(行為者)だけではなく、パワーハラスメント(パワハラ)被害を受けた人は当然ながら恐怖心や不安、そして怒りなど様々なネガティブな感情を抱いていると思います。
このようにパワーハラスメント(パワハラ)が起きる時は、パワーハラスメント(パワハラ)を受けている側とパワーハラスメント(パワハラ)をしている両者共に不安な恐怖、そして怒りの感情に苦しめられているのです。
パワハラ加害者(行為者)のネガティブな感情が生まれる要因
パワーハラスメント(パワハラ)をする人は、真面目な人が多く、会社のため、クライアントのために全身全霊を込めて仕事に打ち込む傾向があります。このような使命感に駆られた時は、とにかくゴールに向かって進み続けるのですが、パワハラ加害者(行為者)が単独でゴールを目指す場合は大きな問題も起きにくくなります。
一方、パワハラ加害者(行為者)だけではなく、部下やチームメイトと共にゴールを目指す場合は、状況が異なり、パワハラ加害者(行為者)が最も自分の言動に気を付けなければならない時です。なぜならば、パワハラ加害者(行為者)はゴールしか目に入らなくなっていることが多いため、一緒にゴールを目指す部下やチームメイトの感情や状況に配慮できなくなる可能性があるからです。
パワハラ加害者(行為者)は先を見据えて現在の言動をどうするか決める高い能力があるため、当然のことながら同じような能力を部下やチームメイトに求めます。ただし、この能力は誰しもが保持していないため、部下やチームメイトがパワハラ加害者(行為者)が期待したような働きをしなかった場合に、「なんでできないんだー!」と怒りの感情などが自分以外の人に向けられてしまうのです。
ただし、パワハラ加害者(行為者)がネガティブな感情を生む要因は、部下やチームメイトではありません。怒りなどのネガティブな感情を生む要因は、「パワハラ加害者(行為者)」です。
パワハラ加害者(行為者)にならないためにできること
仕事は結果だけが全てではありません。結果に至るまでのプロセスや人間関係など仕事に携わる全ての人や物事を含めたのが仕事です。ただ、パワハラ加害者(行為者)になる人は、「結果が全て」だと思う傾向がありますので、結果が自分が期待していたものとは違う時に怒りの感情などを生み、パワーハラスメント(パワハラ)行為をすることもあります。
では、どうすれば、パワハラ加害者(行為者)にならずに自分の望む結果を手にすることができるのでしょうか。
それは、「働ける喜び」を噛みしめ、どのような結果になろうとも、「感謝の気持ち」を忘れずにいることです。仕事に携わった全ての人に感謝することで、決して自分が望んだ結果を手にすることができなくても、実際に経験することで働く喜びは感じられるはずです。
今日の最後のことば
仕事とは、人として成長するための学びの場です。仕事を通じて自分に不足していた能力や経験を得ることで、自分の成長した姿に喜びを感じることもできるようになります。
カール・ヒルティが「自らよく考え、実際に経験することでしか、働く喜びは感じられない。」というように、働く喜びを感じられるような経験の積み重ねが、パワハラ加害者(行為者)にならないためには必要なことですね。
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版