パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ加害者(行為者)は前進あるのみ~
人生という
ビジネスの真髄は、
前進していくことにある。
サミュエル・ジョンソン(文学者/イギリス)
~とにかく一歩でも前へ行こう~
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
「あなたの行為はパワハラ(パワーハラスメント)です」と言われた時
パワハラ(パワーハラスメント)相談窓口に寄せられたパワハラ(パワーハラスメント)に関する相談について、相談者が希望した場合は、社内調査が始まります。調査の範囲も相談者が許容する範囲となりますが、パワハラ加害者(行為者)も含め調査が進みます。
そして、弁護士や社会労務士がメンバーとなりパワハラ(パワーハラスメント)を調査するための独立した委員会が調査内容を基に、事案がパワハラ(パワーハラスメント)に該当するかしないかの判断を下します。その結果、パワハラ(パワーハラスメント)に該当すると判断された場合は、組織の規定に基づき何かしらの処分を受けることになります。
パワハラ加害者(行為者)になった人は、担当部署から呼び出され「調査の結果、あなたの言動はパワハラ(パワーハラスメント)に該当すると判断され、処分を受けることになります」と宣告されます。この時、パワハラ加害者(行為者)となった人は、「どうしてなんですか?なんでですか?私は部下のため組織のために一生懸命に努力をしてきたのです!」と動揺しながら声高々に訴える人もいます。
おそらく、声高々に訴えたことは真実であり、誰も相手を傷つけることが目的ではなかったことは明らかだと思います。しかし、その思いとは裏腹にパワハラ加害者(行為者)の言動は、自分の思いを伝えられなかっただけではなく、相手の心を深く傷つけてしまったという事実だけが残ることとなります。
「あなたの行為はパワハラ(パワーハラスメント)です」と言われた時に、人は自分を守るためにネガティブな感情を抱き、自分を守るために相手を攻撃することもあります。しかし、本当の意味で自分を守るためには、冷静になり、今目の前で起きていることを客観的な視点から見ることが大切になります。
パワハラ(パワーハラスメント)は自分に何を伝えているのか
パワハラ(パワーハラスメント)を起こしたパワハラ加害者(行為者)になるという、自分の人生の中で予期せぬことが起きた時には、自分を守るためにネガティブな感情を生み、自分を守る体制を整えるのが人間としての自然な営みであります。ただし、一時的な感情に翻弄され、組織のパワハラ(パワーハラスメント)を担当する部署のスタッフと険悪な中になるようなことをした時には、自分を守ることはできなくなります。
本当の意味で自分を守りたいのであれば、パワハラ(パワーハラスメント)に該当するようなことをしたという事実を自分事として受け入れることと同時に、パワハラ(パワーハラスメント)は自分に何を伝えようとしているのか考えてみてください。自分が相手を傷つけるような行為をした原因は相手にあるのではなく、あくまでも自分自身の中に原因があることを知ることが大切です。
パワハラ加害者(行為者)になってから前進することの意味
パワハラ加害者(行為者)になり一時的な感情から組織と敵対し、その組織での存続も危ぶまれるような人生を歩むことを自分が望むのか、それともパワハラ(パワーハラスメント)を起こした自分自身に目を向け、どうすれば今の状況を改善することができるのか考え前進することを望むのかは、あくまでもパワハラ加害者(行為者)自身の選択になります。
どちらを選んだとしても自分の人生であることは変わりませんが、パワハラ加害者(行為者)となる経験から何を学び、この経験を今後の人生でどう生かすことができるかに焦点を合わせることができれば、人生を後悔するのではなく、人生という果てしない海への航海を前進させることができるようになります。
今日の最後のことば
私たち人間は、仕事や家庭、学校や人間関係の中から何を学び、自分をどう成長させることができるか、そして、どのような人間になり、この地球を卒業していくか、一人ひとり違う舞台(シナリオ)の上で生きています。その舞台(シナリオ)の中には、パワハラ(パワーハラスメント)を起こす人、という役どころを演じる人もいますが、役どころを演じることにより、次のシナリオではどのような人として描かれるようになるかは自分自身で決めることができます。
サミュエル・ジョンソンが「人生というビジネスの真髄は、前進していくことにある。」という言葉を残したように、ビジネスは目に見えることだけが重要なのではなく、その根本となる人生を絶え間なく前進させることに大きな意味があることを理解してくださいね。
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版