パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ加害者(行為者)は改善に向けた良き行動をせよ~
生きるとは、ただ息をすることではない。
行動することだ。
ジャン=ジャック・ルソー(哲学者/フランス)
~生きるとは、よく行動することである。~
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ(パワーハラスメント)をした時
パワハラ(パワーハラスメント)をした人は、自分の行動がパワハラ(パワーハラスメント)に該当しているという自覚はありません。もし、意識的に人を傷つけることがあれば、それは犯罪にも成りえます。
パワハラ加害者(行為者)になった人は、ある日、突然、「あなたは、パワハラ加害者(行為者)です」と言われることが多いです。その時、パワハラ加害者(行為者)はどうするか?というと、前に進むことを止めてしまう人もいます。「なんで、自分がパワハラ加害者(行為者)なんだ」「相手が悪いんだ。組織のせいだ。」「もう仕事を辞めたい」等と問題の本質からかけ離れた思考が頭をよぎります。
このように、パワハラ(パワーハラスメント)を起こした人の人生は停滞し、ただ単に、自分の身に降りかかった問題に向き合うことから避ける傾向もあります。
パワハラ加害者(行為者)からの卒業のために
パワハラ加害者(行為者)になることは青天の霹靂であったとしても、今、目の前で起きていることは、過去に行った自分の言動の積み重ねが結果となっているにすぎません。「いやいや、自分は悪くない、相手が悪いんですよ!」という発言があれば、それは単なる言い訳にしかなりません。
なぜ、言い訳になるかというと、パワハラ(パワーハラスメント)になるような言動を起こす原因は相手にあったかもしれませんが、相手を傷つけるような言動をしようと決めたのはパワハラ加害者(行為者)本人です。同じような状況に遭遇しても、相手を傷つけることなく対応できる人も世の中には多くいます。
パワハラ加害者(行為者)から卒業するためには、パワハラ(パワーハラスメント)を起こした原因を自分以外の人に向けるのではなく、「自分の内側にあるのだ」という意識を醸成することが大切です。
人生は改善の連続である
パワハラ(パワーハラスメント)を起こした人は、今まで順調にキャリアを積み上げてきた人が多くなります。そのため、パワハラ加害者(行為者)になったことが「人生で最大の失敗だ」という受け止め方をする人もいます。しかし、パワハラ加害者(行為者)になったことが、本当に「人生で最大の失敗」であるか良く考えてください。
パワハラ(パワーハラスメント)に該当するような行為をしたということは、パワハラ加害者(行為者)が人として解決しなければならない原因が、パワハラ加害者(行為者)自身の中に存在しているということです。この、「人として解決しなければならない課題」というのは、人生の中の各々のステージで、その人を成長させるために与えられるものです。課題がどのようにして人々に与えられるかは、その人が生きている環境や状況により異なってきますが、多くの場合「問題」として表出することが多くなります。
人間誰しもが、この世を卒業するまでに何も問題なく過ごす人はいません。他の人からみたら順調満帆に人生を送っていると見える人でも、人それぞれの問題に葛藤しながら、自分と向き合い、どうすれば解決できるのか、という各々の課題に真摯に取組みながら成長していくのです。改善の連続が人生という大きな舞台の中で展開されるのです。
今日の最後のことば
私たちは、この世を卒業する日まで成長することを求められます。その過程では、嬉しい事や楽しい事ばかりではなく、苦しい事、辛い事など、できれば味わいたくない経験もします。
ルソーが「生きるとは、ただ息をすることではない。行動することだ。」と言うように、人は、ただ息をして生きるだけではなく、人生を突き進むために行動し続けなければなりません。
パワハラ加害者(行為者)だけではなく、全ての人々が、自分の課題と向き合い、人としての成長ができるように行動することが大切ですね。
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版