パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ加害者(行為者)の計算されたリスクとは~
計算されたリスクを
あえて冒せ。
それは無謀であるのとは
大きく違うことである。
ジョージ・パットン(軍人/アメリカ)
~大胆不敵、計算されたリスク~
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ(パワーハラスメント)は人生最大のリスク
パワハラ(パワーハラスメント)に該当するような行為を日常業務の中で起こす人は、「結果」を重視している人が多くいます。クライアントや組織から評価されるような「結果」が出れば、結果を出すまでのプロセスでは、「どのような行為をしても許されるという勘違い」をしている人も多くいます。
パワハラ(パワーハラスメント)とう造語が世に生まれてから、そしてパワハラ防止法が施行された今では、それまでの世の中では許されてきた相手を傷つける行為は、どのような正当な理由があったとしても決して許されることではありません。この時代の変化に取り残されている人の多くが、「今まではパワハラ(パワーハラスメント)に該当するような行為が許されてきたので当然今でも許されるだろう」という思い違いをしていることが原因となり、人生最大のリスクであるパワハラ加害者(行為者)になってしまうのです。
最悪なケースになると、自分の行為がパワハラ(パワーハラスメント)だと認定された後でも、パワハラ加害者(行為者)になるという意味の重大さに気が付かず、自分の人生が人生最大のリスクに直面しているということすら理解できない人もいます。このような人は、パワハラ(パワーハラスメント)を起こしたのを相手のせいにしたり、組織と敵対したり、と本質的な問題の原因からかけ離れた行動に出ることが多くなります。
自分のパワーを適切に使うには
パワハラ(パワーハラスメント)を起こす人は、立場だけではなく、組織の中で与えられた役目の中で求められるベストな結果を生み出すパワーを持っています。ただし、残念なことに、そのパワーを部下や自分以外の人を指導するために適切に使うことが苦手な人も多くいます。このような人たちが、世の中でいう「パワハラ加害者(行為者)」になるのです。
では、どうすれば、自分のパワーを部下や自分以外の人を指導するために適切に使うことができるのでしょうか?それは、「自分のパワーは相手を傷つけるためにあるのではなく、結果として相手が幸せになるように使うものである」ということを理解することです。パワハラ加害者(行為者)になる人の多くが、「自分」が軸となりパワーの使い道や使い方を決めてしまうことが原因となり、パワーがパワハラ(パワーハラスメント)に変貌してしまうのです。
パワハラ加害者(行為者)のリスクを計算し直す
パワハラ加害者(行為者)が人生最大のリスクであるパワハラ加害者(行為者)になるという現実から目を背けることなく問題を解決するためには、パワハラ加害者(行為者)の計算されたリスクとは何かを理解し、実行していくことが大切です。では、いったい「パワハラ加害者(行為者)の計算されたリスク」とは何なのでしょうか。それは、
パワハラ(パワーハラスメント)とは正反対の行動をする
ということです。つまり、「相手を傷つける行為」ではなく、「相手を喜ばす、幸せにする行為」をすることです。パワハラ加害者(行為者)は、相手を傷つけるような行為を無意識にしていますが、反対に、「相手を喜ばす、幸せにする」行為になるようにリスクを計算し直すことで、「人生最大のリスク」からの脱却を図ることができるのです。
今日の最後のことば
ビジネスには、「リスク管理」という言葉があるように、ビジネスに良くない影響が出ないように事前に対策を講ずることが、重要な経営課題の1つになります。しかし、いくら「リスク管理」をしたとしても、リスクが絶対に起きなくなるという保証はありません。
「パワハラ(パワーハラスメント)を組織で起きないような対策を講ずる」ことは、リスク管理の1つになりますが、パワハラ(パワーハラスメント)が起きないような対策を講ずことと同時に、パワハラ(パワーハラスメント)というリスクが起きてしまった場合の対策についても事前に対策を立てておくことが重要になります。
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版