パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ加害者(行為者)からのリカバリー~
誹謗中傷への
最高の返答は、
黙って仕事に
精を出すことである。
ジョージ・ワシントン(政治家/アメリカ)
~美学と力~
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ加害者(行為者)になった時
人生というのは予期せぬことが起こります。それは、良いことも悪いことも。パワハラ加害者(行為者)になった人も同じです。自分では、一生懸命に仕事をしていた“つもり”だったところに、パワーハラスメント(パワハラ)を管轄する部署から呼び出され「あなたの言動がパワーハラスメント(パワハラ)だと通報がありました」と予期しなかった話を聞くことになります。
人は、嬉しいサプライズ以外で予期せぬことが自分の身に降りかかった時には、悪い方向に物事を捉え、自分の命を守ろうとする本能的な行動をする社会的動物です。もちろん、パワーハラスメント(パワハラ)という言葉が自分の人生の中で起こる予定に組み込まれていなかった人にとっては、「あなたの言動がパワーハラスメント(パワハラ)だ」と言われた時には、当然のことながら「悪い出来事」として認識し自分の命を守ろうとします。
パワハラ加害者(行為者)になった人の行動
組織でパワーハラスメント(パワハラ)に関する相談を受け付けた時には、パワーハラスメント(パワハラ)を受けた被害者の希望に沿ってパワハラ加害者(行為者)や周辺の人々にヒアリングを行います。このヒアリングを受ける人々に対しても守秘義務を徹底して守ることを課しますので、基本的には関係者以外にはパワーハラスメント(パワハラ)が起きた事実が漏れることはありません。
しかし、組織でパワーハラスメント(パワハラ)の通報がありヒアリングをすることがあれば、当然のことながら日常とは違う雰囲気や人々の行動が伴うために“ぼんやりと事情が周辺に伝わる”ことがあります。そうすると、誰がパワハラ加害者(行為者)であり、誰がパワハラ被害者であるか、ということに人々の関心が集まり、結果として、パワーハラスメント(パワハラ)事案が組織の中でも認識されるようになります。
この時にパワハラ加害者(行為者)が取る行動の一つに、パワハラ加害者(行為者)自らが「自分は今、パワハラ加害者(行為者)として通報されて、担当部署から事情聴取をされている」ということを周囲の人々に伝えることがあります。パワハラ加害者(行為者)がこのような行動に出る目的は人それぞれ異なりますが、予期せぬ事が自分の身に降りかかったことに対する自己防衛本能が働いているのかもしれません。
パワハラ加害者(行為者)からのリカバリーをするために
パワハラ(パワーハラスメント)を起こした人は、今まで順調にキャリアを積み上げてきた人が多くなります。しかし、パワハラ加害者(行為者)になったことで、今まで積み上げてきたキャリアが崩壊することもあります。「仕事はできるけど、パワーハラスメント(パワハラ)をする人は今の時代には相応しくないよね」という厳しい評価をされる現実が待ち受けています。
パワハラ加害者(行為者)になった人は、被害を訴えた人を恨んだり、組織を批判する人もいますが、このような行動をすることで何を解決することができるのか良く考える必要があります。パワハラ加害者(行為者)になったことを自分以外に原因を見つけようとした時には、更に厳しい現実が待ち受けているかもしれません。
パワハラ加害者(行為者)になった人が、リカバリーするためにできること。それは、パワハラ加害者(行為者)という立場が、自分に“何を伝えよう”としているか、を考えることです。“何を学ぶか”は人の人生により異なってきますが、この人生の学びに焦点を当てることができれば、パワハラ加害者(行為者)からのリカバリーが促されるようになります。
今日の最後のことば
パワハラ加害者(行為者)になることは、決して嬉しい出来事ではありません。しかし、人生というのは、自分に必要なことが適切なタイミングで起こるようになっています。つまり、パワハラ加害者(行為者)になったは、「自分が人として、どの部分を成長させるために起きた出来事なのか」を考え、成長させるためにできることを黙々と取り組み精を出すことが大切です。
ジョージ・ワシントンも歴史に名を連ねるような人物になるまでには、多くの予期せぬ出来事に遭遇してきたと思います。それでも、自分に与えられた志と使命を追求し続けたことで、世界史に名を残す人になったのでしょう。
パワハラ加害者(行為者)は、自分の予期せぬ出来事を真摯に受け止め、人生をリカバリーするために出来ることを追求していってくださいね。
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版