パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ(パワーハラスメント)を起こさない習慣~
はじめに人が
習慣をつくり、
それから習慣が
人をつくっていく。
ジョン・ドライデン(詩人/イギリス)
~人は習慣がつくる~
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ(パワーハラスメント)をしない人の特徴
パワハラという言葉が独り歩きすると、パワハラ加害者(行為者)ばかりに目を向けることになりますが、日本で働く全人口の中でパワハラ加害者(行為者)になる人の割合は、パワハラ(パワーハラスメント)をしない人に比べると圧倒的に少なくなります。パワハラ加害者(行為者)になる人の特徴や言動は、本やメディアで知る機会も多いのですが、パワハラ(パワーハラスメント)をしない人の特徴や言動を知る機会は意外に少ないのではないでしょうか。
パワハラ(パワーハラスメント)をしない人の特徴として一番に挙げられるのが、「穏やかな人」です。「あの人の怒った姿を見たことがないよね」とか、「あの人は誰に対しても優しく接しているよね」というように、感情をコントロールし誰に対しても分け隔てなく接している姿で職場の雰囲気を和やかにしています。
では、パワハラ(パワーハラスメント)を起こさない人は、どのような習慣があるのでしょうか。
パワハラ(パワーハラスメント)を起こさない人の習慣
先述したように、パワハラ(パワーハラスメント)を起こさない人の特徴の一つが「穏やか」な人です。「穏やかな人」の存在を作り出している要因は人それぞれですが、「穏やかな人」にはある共通した習慣があります。それは・・
「遭遇する出来事を評価判断せず、ありのまま受け入れる」
という習慣です。これは言葉にすれば容易に理解できることではありますが、日常生活の中で安定して継続することは非常に難しいことです。私たちは、自分を基準として物事を判断する習慣があります。自分を基準にするとは、自分の人生の中で遭遇することに対して「こーなるだろう」と期待をする、ということです。自分が期待したことが起きた時には、特別な感情は起きにくいのですが、自分が期待した通りのことが起こらない場合に・・
「なんでこうなるの?!」「こんなはずじゃない!」「どうしてあなたはこれができないの??」
というように物事を悪い方向に評価判断し、怒りや憎しみ、不安や恐怖の感情を生み出すことにつながります。このような物事の捉え方をする習慣によって生まれるのがパワハラ(パワーハラスメント)に他なりません。
「遭遇する出来事を評価判断せず、ありのまま受け入れる」ための習慣
パワハラ(パワーハラスメント)を起こさない人の習慣である「遭遇する出来事を評価判断せず、ありのまま受け入れる」ことを日常生活の中で実践するには、どのような事を心掛ければいいのでしょうか。それは、
「予測はしても、期待はしない」
ことです。「恐らく~のようになるだろうな」とは予想はしても、「必ずこのようになるはずだ」というように期待をしないことです。コラムを読んでいるみなさんの中には、「両者の間に存在する違いが分からない・・」と思う方もいるかもしれません。違いを簡単に伝えると「自由であるかないか」です。
この「自由である」という幅の広さを私たちの意識の中に取り入れることができれば、どんなことが起きても「あ~こんなこともおきるよね」という感覚により現実を受け入れやすくなります。
今日の最後のことば
パワハラ(パワーハラスメント)という言葉を聞くと、パワハラ加害者(行為者)とう言葉が連想されることもありますが、日本で働く人の中にはパワハラ(パワーハラスメント)をしない人の割合のほうが多くなります。パワハラ(パワーハラスメント)をする人にばかり焦点をあてていると、気持ち的にもネガティブになりますので、パワハラ(パワーハラスメント)をしない人たちに目を向けることも大切です。
ジョン・ドライデンが、「はじめに人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくっていく。」という名言を残したように、人は習慣によって本物の自分をつくっていく、ということを意識しながら社会の中で自分の役割を果たせるようになることが大切です。
みなさんを作っている習慣を見直すことによって、将来的にパワハラ加害者(行為者)になるリスクを減らすことができますよ。
今日は、パワハラ防止隊のパワから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版