パワハラ防止隊が贈る心に残ることば
~パワハラ加害者(行為者)にならないための継続した努力~
長い目で見れば、
「努力をしない天才」
よりも、
「才能のない努力家」
のほうが多くのことを
成し遂げる。
ジョン・ラボック(銀行家/アメリカ)
~努力を継続する~
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」を紹介します!
パワハラ(パワーハラスメント)は突然起こらない
パワハラ(パワーハラスメント)は、ある日突然起こるように思われますが、パワハラ(パワーハラスメント)は突然起こる問題ではありません。パワハラ(パワーハラスメント)は、日々の出来事が積み重なることで起こる人間関係の問題です。
私たちがパワハラ(パワーハラスメント)は突然起こる問題であるという勘違いをするのは、パワハラ(パワーハラスメント)の被害を受けた方が被害を受けても直ぐに相談しなかったり、通報しなかったりすることも要因の1つとして考えられます。パワハラ(パワーハラスメント)の被害を受けた人は、「これくらい我慢をしないといけない」「誰かに相談したらパワハラ行為が悪化するかもしれない」「パワハラを通報したら会社にいられなくなるかもしれない」等という思いを抱き一人で悩むことが多くなります。
パワハラ(パワーハラスメント)の被害を相談窓口に通報する決断をし、実際に通報してから私たちは組織の中でパワハラ(パワーハラスメント)の問題が起きていることを知ることになりますので、感覚的にパワハラ(パワーハラスメント)は突然起こる問題だという意識が醸成されるのです。
パワハラ加害者(行為者)からの更生
先述したように、パワハラ(パワーハラスメント)は突然起こる問題ではなく、ある一定期間継続されて行われる言動が要因となっていることから、パワハラ(パワーハラスメント)をする人も人を傷つけている行為が習慣化されている可能性もあります。そのため、「あなたの言動がパワハラ(パワーハラスメント)です。行為を改めてください。」と担当部署に言われたとしても、習慣化された言動を変えることは容易なことではありません。
習慣化されたパワハラ(パワーハラスメント)に該当する言動を変えるのは一朝一夜でできることではありません。具体的にどの言葉や行動が相手を傷つけたのか検証し、その言動を改めるためにはどのような対策を講ずる必要があるのかを丁寧に考え、そして対策を日常業務の中で繰り返し繰り返し行うことが更生への第一歩になります。大切なことは、パワハラ(パワーハラスメント)に該当しない言動を「繰り返す」ことです。これが、パワハラ加害者(行為者)を更生させるためには欠かせません。
パワハラ(パワーハラスメント)をしない努力を継続する意味
パワハラ加害者(行為者)が気持ちを改め、相手を傷つけることなく社会的役割を果たす決断をし、実行に移すことは言葉で伝えるほど容易なことではありません。どんな事情がパワハラ(パワーハラスメント)を起こした背景に存在していようとも、パワハラ(パワーハラスメント)により相手を傷つけないための努力を継続することが求められてきます。
「継続は力なり」という言葉もありますが、自分の習慣を変え、新しい習慣が身に付くまで新しい言動を反復する努力をする意味はどこにあるのでしょうか。それは、「自分のため」です。私たちは生きるために社会の中で役割を果たさなければなりません。もし、パワハラ加害者(行為者)からの脱却を図るための努力を怠ることがあるならば、それは社会という巨大組織から自ら離脱する決断をするということになるのです。
今日の最後のことば
パワハラ(パワーハラスメント)を起こさないための努力をしない人は、自分が思い描く理想の人生を送ることは難しくなります。努力とは決して難しいことではありません。相手を傷つけることは自分をも傷つけることだということを理解し、自他ともに傷つけない生き方を選択し、自分ができることを地道に続けることです。
「相手が変われば自分も変わる」ではなく、「自分が変われば相手も変わる」ことを信じ、パワハラ(パワーハラスメント)が起きない職場作りに貢献していってほしいと思います。
今日は、パワハラ防止隊のパラから「パワハラ防止 vs 心に響く言葉」をお伝えしました。
出典:「心に火をつける言葉」遠越段著 総合法令市出版