パワハラ加害者への対応
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Advice
パワハラ加害者への対応で
忘れてはいけない6つのこと
パワハラ担当部署で働く方への
メッセージ
01「パワハラ」
という言葉に惑わされない
「パワハラ」という言葉1つに問題を集約することは簡単です。
ただし、それだけでは何も解決できません。
大切なことは「問題の本質は何か」を見極めることです。
問題の本質が分かれば、解決策も分かります。物事はシンプルです。
「パワハラ」という言葉に惑わされて問題を複雑にしているのは私たち自身であることを忘れないでください。
02更生支援担当者の「資格」
に執着しない
パワハラ加害者(パワハラ行為者)を更生させることは容易なことではありません。
パワハラ加害者(パワハラ行為者)を更生させる講師/カウンセラーが保有する「資格」が問題を解決するための手段の1つになることはありますが、「資格を保有していること=問題を解決できること」ではないのです。
大切なことは、パワハラ加害者(パワハラ行為者)に真摯に向き合う気持ち、そしてパワハラ加害者(パワハラ行為者)が更生するための目標に向かい目的地に到達するまで諦めずに伴走する覚悟があるかどうかです。講師/カウンセラーが保有する資格に執着することで望まない方向に進むことがあることも忘れないでください。
03パワハラ加害者の意見
を尊重する
パワハラ加害者(パワハラ行為者)への更生支援が強制的に行われる時があります。ただし、パワハラ加害者(パワハラ行為者)本人の本心からの承諾がない限り、更生支援が望ましい結果を生むことは難しくなります。
もし、パワハラ加害者(パワハラ行為者)が更生支援を受けることを否定する時には、パワハラ加害者(パワハラ行為者)の意見を尊重してください。その上で、パワハラ加害者(パワハラ行為者)が、どうして更生支援を受けることが必要なのか、そして更生支援を受けることでどのような未来が待っているのか、など更生支援の本来の意味を理解できるように粘り強く伝えることが大切です。
パワハラ加害者(パワハラ行為者)が支援を受けたいと決断した時に初めてパワハラ加害者自らが気づきを得て、行動変容につなげることができることを忘れないでください。
04パワハラ加害者
を責めない
過去は変えられません。
今、問題となっていることに焦点をあて、どうすれば問題が解決し、どうすれば望ましい状況に変えることができるのか、未来に向けて考えることが大切です。
過去を責めても何も解決しないことを忘れないでください。
05パワハラ加害者
を孤独にしない
人を傷つけることは許される行為ではありません。ただし、相手を傷つけた人は、自分自身も傷ついている場合が多くあります。
パワハラ加害者(パワハラ行為者)を孤独な立場に追い込むことで状況がさらに悪化する可能性があります。
誰が悪い、誰が正しい、という視点ではなく、お互いに助け合うという精神で、誰もが孤独にならないような心がけが問題解決への一歩となることを忘れないでください。
06指導的立場にある人
を放置しない
パワハラ被害者を守る体制は整いつつありますが、パワハラ加害者(パワハラ行為者)となる可能性が大きい組織の指導的立場にある人を守る体制はほぼありません。
組織と部下の狭間に立たされた指導的立場の人が安心してタイムリーに相談できる場所を確保する重要性に目を向けることでパワハラに発展する前に問題を解決することができます。
パワハラ被害者をなくすためには、パワハラ加害者(パワハラ行為者)となりうる指導的立場の人たちを大切にすることが組織の役割であることも忘れないでください。